はじめに|育児休業給付金で1年間の生活は成り立つのか?
パートナーの妊娠が分かってから、家計の見直しを始めた。
育児休業給付金で家計は本当に回るのか?確認しなければいけなかったからだ。
それはすなわち、育児休業の取得に踏み切れるかどうかの判断材料だった。
今回は、1年間の育児休業取得を決めた私が、年間30万円を無理なく節約したリアルな家計見直し術を、実際の金額ベースで紹介する。
育児休業給付金の落とし穴。支給額の上限の存在
YouTube界隈では、数多くの育児休業給付金に関する説明動画がアップされている。
しかし、なぜかあまり明示されていないことがある。それが支給額の「上限」の存在だ。
育児休業給付金は休業開始から半年間は額面の67%、それ以降は50%になる。
手取りで換算すると、半年間は80%弱、それ以降は60%強の体感だから、
給付金での生活は現実味はあるというのが、YouTube動画での決まり文句だ。
しかし給付金には上限があり、
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額面67%の場合:月315,369円
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額面50%の場合:月235,350円
これが上限となる。
月収が46万円を超える方は見誤らないように
すなわち、毎月の額面給与が46万円以上の人は、上限額での支給となる。
半年間の育児休業なら現実味があると感じた人も、1年間の育休にチャレンジしようと考えた人もいるだろう。
私は1年の育児休業の取得を見据えて、給付率50%を基準に家計を見直した。
給付金は1人あたり月235,350円。夫婦共働きで470,700円。
この金額で生活できるのか、確認しなければいけない。
ここを見誤ると大変なことになる。
ターゲットは固定費と消耗品。無理なく大幅節約を狙う
さて、家計見直しをするにあたって、
- 固定費(家賃/光熱費/携帯代/サブスク代/保険代)
- 飲食費
- 移動交通費
- 消耗品(ティッシュ/トイレットペーパーなど)
- 雑費(衣類/家具小物/趣味娯楽/プレゼントなど)
- 特別支出(家電/医療費など)
と分類して、それぞれで見直しを図った。
そもそも私は浪費癖がある方ではないため、無理に「飲食費」「雑費」「特別支出」の削減は行わなかった。
ここを無理してしまうとストレスが溜まってしまう。
「移動交通費」も必要経費だ。タクシーに乗りまくるわけでもない。
そのため、ターゲットとなったのは、「固定費」と「消耗品」だ。
携帯代の見直しで年間5.3万円節約
元々、月4,736円のdocomo契約をしていたが、月293円の日本通信に切り替えた。
通話はもうしないため、要点となったのはモバイル通信のデータ量だ。
日本通信の契約は月1GBまで。
私は、大好きなYouTube動画をモバイル通信で見ないようにしただけで1GB未満を達成した。
工夫したポイントは、
- 基本的にWi-Fi環境下(自宅)で動画視聴
- 気になる動画はWi-Fi環境下(自宅)でオフライン保存
- 外出時の時間つぶしに見る動画は、前項のオフライン動画のみ(すわなちデータ通信の消費無し)
これを徹底した結果、動画視聴による大幅なデータ量の消費は無くなったのだ。
また、そもそも、育児休業中は、基本的に自宅(Wi-Fi環境下)にいるため、
育児休業中は、格安SIMへの移行が効果的でマスト事項だと考える。
削減効果:年間53,316円
不要サブスク解約で年間5.6万円削減
私が加入しているのは、Youtube Premium Family(月2,280円)とAmazon Prime(年5,343円)のみ。
大好きなYouTubeは残念ながら外せない。先述のオフライン保存もPremiumでしか使用できない。
ちなみにスマホアプリ経由での加入(月2,900円)からではなく、ブラウザ環境(月2,280円)で加入し直した。
育児休業中に使用頻度が下がるだろう、下記サービスは解約した。
- 食べログプレミアム(月400円) ※当分外食しない/Google Mapでよい
- recri(月2,400円) ※芸術チケットのサブスク/当分イベント行かない
- spotify(月980円) ※Youtube Premiumに含まれるYouTube Musicで十分
- iTunes Match(年3,980円) ※同上
- JALカード年会費(年7,150円) ※当分旅行行かない
削減効果:年間56,490円
生命保険の見直しで年間18万円削減
生命保険に入る意味を見つめ直した。
今まではパートナーのために生命保険に加入していたが、
今後は、もし私が死んでも子どもの養育費は残せるようにと、加入する保険を選びなおした。
元々は、プルデンシャル生命の貯蓄型保険(月18,043円)で保険金1,000万だったが、
FWD生命の掛け捨て保険(月3,041円)で収入保障月11万円に切り替えた。
子ども1人育てるのに3,000万円掛かるという情報を得たため、
今もし私がいなくなっても、子どもが成人するまでの22年間で合計3,000万円になる計算だ。
また、ついでにPayPayほけん自転車(月180円)も、当分自転車には乗らないため、解約した。
削減効果:年間182,184円
結果:年間30万円の固定費削減に
これら3つの見直しを合計すると、年間291,990円(月平均24,332円)の削減になる。
育児休業の取得にあたって、避けて通れないのは、金銭面の課題だ。
育休を検討している男性が迷い無く取得を決めるために、またパートナーを安心させるためにも、
可能であれば育児休業開始前に家計の見直しがおすすめだ。
と、長くなったため、消耗品の見直しで一番伝えたい「歯磨き粉」の話は次回に預けたい。
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