人生から会社がなくなったあとにも、
自分の時間が社会と接続されている状態を保っていたい。
そう書くと、
こんな声が返ってきそうな気もする。
「そんなの辞めたあとに考えればよろしいじゃないか。」
たしかに、普通はそう考える。
辞めると決まってからゆっくり考えればいい。
今は目の前の生活に考えることがいっぱいだ。
でも、
本当に「あとで考える」で間に合うのか。
そう思って、
会社を辞めたあとの最初の1週間を
具体的に想像してみることにした。
月曜日。
とりあえずまずはゆっくり過ごす。
いつもより遅く起きて、テレビを付けて、
適当なごはんを食べ、スマホをいじり(特にやることが無いことに気付き)、
テレビとスマホで夕方になり、散歩に出かける。
火曜日。
今までできていなかった家の中の場所を整理する。
それもすぐ終わる。
水曜日。
どこかに出かける。
駅のショッピングモールなど、少し人が多い場所に行き、社会を感じる。
しかし、そこに話せる相手はいない。
そこにいる人達も別にあなたと友達になろうなんて思っていない。
木曜日。
行政の場所に行く。
図書館や区民センターなど。
そこには絶対に優しいスタッフがいる安心感。
行政のチラシを片っ端から確認して、興味があるものを探す。
金曜日。
行きつけだったカフェまたは飲食店に顔を出す。
少し酒を解禁する。
店主に話し相手になってもらう。
今後どうしていくか人生相談をする。
しかし、店主もあなたの人生に親身になってくれることはない。
なぜなら、店主も別に人生に余裕があるわけではないから。
土曜日。
行政のイベント、麻雀大会に顔を出してみる。
年齢層が上すぎて、世代が違うとギャップを感じる。
日曜日。
YouTubeで、会社を辞めた人たちのチャンネルを調べ始める。
この1週間を想像してみて、
思ったことがある。
暇だからつらい、わけではない。
孤独が耐えられない、という話でもない。
ただ、
自分の時間が、どこにも届いていない感じ
が、じわじわ残りそうだ、ということだ。
ここで、最初の問いに戻る。
辞めたあとに考えればいいじゃないか。
たしかにそうかもしれない。
でも、
辞めたあと、
この1週間を生きるのは、
少し心もとない気がしている。
だから今、
何かを始めたい、というよりも、
想像しておきたい。
会社がなくなったあと、
自分の時間が
どこで、誰と、どう社会につながっているのか。
答えは、まだない。
ただ、この想像は
無駄ではない気がしている。